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その他の推薦状
Other Recommenderとは教科担当教師とカウンセラー以外の人に書いてもらう推薦状です。基本的には必須ではなく、受け付けない大学も少なくありません。しかし、特にカウンセラーや先生があまり自分の性格や人間性について語れない場合、とても重要なものになります。
なぜ必要なのですか?
いくつか理由があります。先ずは、必ず生徒がカウンセラーや先生と深い関係性を築ける訳ではありません。先生は担当している生徒数が多かったり、それほど生徒と関わらない主義を持っていたりします。その場合、推薦状から「性格・人間性」はそれほど読み取れないため、学校外で関わっている大人の視点から見られることは極めて重要になります。
また、教科担当教師やカウンセラーと深い繋がりを持っていても、Other Recommenderを通して出願者の学校外での姿を見られます。出願者が学校外の活動などに多くの情熱や時間をかけている場合、その活動に関わっている人に話を聞くことで、出願者の重要な一面を知ることができます。
大学ごとの例
Dartmouth College
ピア(Peer)からの推薦状を強く推奨(Strongly recommend)しています。ピアとしては、クラスメイトや兄弟、従兄弟、アルバイト仲間、サマースクールで出会った友人、討論パートナーなど、出願者がピアと考える人と指定しています。
Columbia Universityは、研究や大学のコースで関わった推薦者からであれば追加の推薦状を受け入れるが、その他のものは推奨しない(Discourage)としています。
誰に頼めば良いのか
Other Recommendationを頼む際に意識しなければいけないポイントは学校外の人であることと「自分らしさ」をよく知っている人です。
学校外
基本的に「学校」(部活動を除く)の枠組みの外にいる、個人的に知っている大人に頼みます。学校の先生に頼んではいけない訳ではないですが、カウンセラーと先生と通して既に受験者がどのような形で学校生活に向き合っているかは分かるので、新しい側面からコメントできる、学校外の人を選びましょう。部活の先生に頼むのは問題ありませんが、その場合は基本的に授業中のことではなく、部活中のことに集中してもらいましょう。
「自分らしさ」を知っている人
Other Recommendationの最大の目的は受験者の人間性・自分らしさを大学側に伝えることです。そのため、Other Recommendationを頼む際には必ず自分を個人的に知っていて、「自分らしさX」について書ける人を選びましょう。
推薦者の例
- 課外活動の先生
- 部活のコーチ
- ボランティアの先生
- サマースクールの先生
- 研究で関わった教授
- 地元の活動に関わっている人
- アドバイザー
- アルバイトの店長
頼む人数
Other Recommendationをいくつ受け入れるかは大学によって異なります。例えば、ハーバード大学は2通まで受け入れますが、コロンビア大学は自分が大学レベルの授業・研究と関わった際の教授以外は基本的に受け入れません。各大学のルールを調べるのが確実ですが、基本的には2~3通が上限です。
推薦状の内容
Other Recommenderは生徒を推薦する場合、以下の質問に答えます。
(PIC HERE)
Questions
ご覧の通り、カウンセラーの推薦状などとは違い、推薦状以外の「質問」は少ないです。「What is your relationship…」は生徒の関係性を説明する欄。「How long have you known…」は生徒を何年前から知っているか、に答える欄です。
推薦状
Outside Recommenderの推薦状は以下の質問に答えます:
- Reflecting on your unique relationship with the applicant, please comment on his or her character and abilities. We especially welcome a statement that addresses the applicant’s potential success within and contributions to a college community.
- この生徒の見てきた上で感じる人間性・個性・長所について書いて下さい。特にこの生徒が大学のコミュニティーでどのような貢献や活動ができるかについて関するものは大歓迎です。
上記の通り、この推薦状は生徒の「人間性」とその「人間性」がどのような形で大学のコミュニティーで活きるかを学校外の視点から説明していきます。
良い推薦状の書き方
(推薦者向け)
1)生徒の長所を定める(2〜3)
生徒の人間性の強み・良いところは複数あるかもしれませんが、推薦状を書くためにはその人間性から特に優れている部分を2つから3つ選ぶ必要があります。少数にまとめることにより、読者へのインパクトをはっきりとさせることができます。
長所を決める際の注意点
- 大学のコミュニティーでの貢献に繋がるような長所であること:
- 学力や能力ではなく、「どのように」取り組んだかに関する推薦状であること:
- 可能限り生徒特有な長所であること:
長所の例:
- 積極性(常にもっと知りたい姿勢)
- チームワーク
- 問題解決力
- 創造性(異なる分野の内容を合わせて、新たな気付きを生み出す、など)
2)その長所が目に見えるようなエピソードを選ぶ
推薦状に欠かせないのが推薦されている生徒に関するエピソードです。この具体例を選ぶ際にはその生徒の「長所」を表すものが最適です。エピソードを通して、admissions officersも受験者の「長所」をイメージすることが出来ます。
良いエピソードのポイント
- 基本的には自分が担当している活動で起きた、直接関わっていたできごと
- ユニーク(珍しい)エピソード
エピソードの例
- 積極性:
- チームワーク:
- 問題解決力:
また、必ず必要ではないですが、この「長所」の成り立ちに面白いストーリーがある場合はそれも意識するべきポイントです。長所に良いストーリーがついているとよりリアルで説得性のある印象を残します。
3)文章に起こす
1、2のステップをクリアすれば、最後は集めた情報を文章に起こすことです。以下のリンクより推薦状の例文とどのように1、2の要素が盛り込まれているかの書き方ガイドがあります。
推薦状の頼み方
1)普段から課外活動のコーチ・担当者とよい関係性を築く
学校の先生に頼む推薦状と同様、Other recommendationも受験者が海外活動に「どのような形で取り組んでいたか」について書かれます。そのため、時間をかけてコーチ・担当者と良い関係性を築くことはとても重要です。
2)推薦状を頼む前に準備する
部活の先生やバイト先の上司など、推薦状を頼む人は忙しいことが多いです。その上、アメリカの大学の推薦状を頼むとなると、普段とは全く異なるプロセスを頼むことになります。そのため、できる限り先生の負担を減らし、プロセスを分かりやすくすることは重要なマナーです。また、プロセスを単純化することにより、一番重要な「文章」の部分により多く先生の時間をいただくことができます。頼む前に用意しておくべきものは3つ:
- アメリカ大学受験プロセスの説明:先ずはアメリカの大学受験プロセスに関して先生に分かりやすく説明する準備が必要です。それには本ウェブサイトを使って説明する、あるいは簡単なプレゼンなどを作ることなどをおすすめします。この説明に一番重要なのは、アメリカの大学が何を求めているか、です。これが伝わっているかをよく確認しましょう。
- 推薦状の説明:受験プロセス全体の説明の後は、推薦状の説明が必要です。このサイトなどを使い、先ず推薦状は全体的なプロセスの中でどういう役割であるのかやどのように書くのかを説明しましょう。その後、Common Appの使い方や提出の仕方など、先生が難しいと感じられうようなポイントを全て押さえましょう。
- 推薦状の書き方(本ページを参照)
- 自分の情報:いくら親しい先生であっても、自分ことを全て知っている先生はいません。そのため、推薦状に重要になる情報や授業中で印象的だったエピソードなど、Brag Sheetを通し、推薦状を書きやすくする情報先生に渡しましょう。この情報は先生に役立つだけではなく、書くことにより先生の推薦状の方向性も変えることができます。
3)英訳の検討をする
推薦文は英語でなければならないため、誰がどのように英訳するか考えておきましょう。 英語で書くことができない場合には、ネイティブ先生や自分が翻訳しなければなりません。大学によっては日本語の原文や先生のサインを要求される場合もあります。(詳しくは各大学のウェブサイトを確認してください)
4)依頼後もこまめにフォローする
先生にとって慣れていないプロセスであるため、必要な追加情報や見逃してしまったポイントなどが生じてしまう場合もあります。定期的にコミュニケーションを撮り続けることにより問題を避けましょう。特に提出期限が近い時期には気を付けましょう。必要な場合はCommon Applicationの使い方の資料などを再送しましょう。
スケジュール・FAQ
スケジュール
高校3年生
4月 | 依頼する外部推薦者を検討し始める。 |
5月 | |
6月 | |
7月 | 依頼する外部推薦者に相談・依頼に行く。 |
8月 | |
9月 | 推薦状の作成を始めてもらう。締め切りを確認する。 |
10月 | Early Decision:提出してもらう。 |
11月 | 進行状況や締め切りについてこまめに確認をとる。 |
12月 | Regular Decision:提出してもらう。 |
1月 |
FAQ.
- 外部推薦状も提出したほうが有利ですか?
-
- 全体的にみると提出が必須でない場合がほとんどなので、その場合は人によりが、大学側が推奨(strongly recommend)している場合は提出しょう。大学によって外部推薦状に対する好みに差があるので、ホームページをチェックしましょう。基本的にはもし外部推薦状なしでは自分のアイデンティティーの一部が欠けていると感じるようなら提出するべきです。また、教科担当教師やカウンセラーの先生との関係が浅いなどの理由で推薦状の内容が濃いものにならないと感じた場合にも活用できます。一方、もし単に推薦状は多い方がよいと思い込んでいる、もしくは書類の弱点をカバーするため付け加えようと考えている場合は、提出するかを考え直しましょう。基本は枚数より質です。
2.外部推薦者として依頼しない方がよい人はいますか?
a. 自分をよく知らない人、有名人、出願する大学の関係者などは、依頼しな い方がよいです。家族や友人などは、大学が指定していない限りはあまり 勧めません。
カウンセラー向けFAQ.
1.推薦文の構成は決まっていますか?
特に決まりはありませんが、大まかな流れは以下の通りです。
Dear Admissions Office, To whom it may concern, など
1.自己紹介(生徒との関係性)
2.生徒のアピールポイントなど
3.生徒の将来性の強調など
Sincerely, [推薦者の名前、学校名]
2.出願者が過去に問題を起こしている場合はどうしたらよいですか?
その問題がどのようなものであったかを説明し、その後生徒がどのように行 動を改めたか、大学生活には支障がないことなどを詳しく書いてください。
3.書かない方がよいことはありますか?
他の出願書類に書かれた受賞歴や成績証明書に書かれた数字などをそのまま繰り返さないように気をつけてください。
4.生徒の長所をできるだけ多く含めた方がよいですか?
長所が多いことはもちろんよいことですが、共通性のない特性をただ並べるだけではあまり印象に残りません。出願者をできる限り審査官に印象づけるためには、推薦状全体を通して一貫したテーマを示すことも効果的です。例えば誠実な生徒ということを強調したい場合は始めにそれを述べ、後からその性格を裏付ける具体的なエピソードなどを入れると、より説得力のあるものになります。
5. 学校に翻訳してもらえる先生がいない場合はどうすればいいですか?
学校内で依頼できる先生がいない場合は知り合いに依頼するか自分で翻訳するかを推薦者と話し合って決めましょう。特に必要はありませんが、心配な場合は翻訳会社に依頼してもよいでしょう。