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自分らしさXを見つける

出願書類を作成したり、課外活動について語る前には、まず自分のストーリーは何なのかを知ることが必要です。以下のステップを通して、自分のストーリー、自分の「自分らしさX」を明確にしましょう。

ステップ1 原動力を確認する

ステップ2 アクションを起こす

ステップ3 自分らしさXのベースを固める

ステップ4 自分らしさXを仕上げる

なぜ必要なのですか?

アメリカの大学を受験する際、エッセイや推薦状などが必要になり、その際に受験者は必ず「ストーリー」を持つことが必要です。「ストーリー」は勉強や課外活動から生まれるものではありますが、最終的には「なぜ今までやって来たことをやっていたのか」と「今後その意識はどのような形に発展していくのか」の二つの質問に答える「ストーリー」です。そのストーリーが深く、素敵なものであるほど審査官に強い印象を与えられます。それには「自分らしさx」が必要なのです。

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原動力を見つける

ステップ1:原動力を明確にする

ストーリーを知る上で先ず知らなければいけないのが自分の「原動力」です。「なぜ自分は〇〇○に取り組んでいるのか?」この質問に答えるには、自分のパッションとアイデンティティーについて振り返ってみることが必要です。以下のページはそのパッションとアイデンティティーを通して、「なぜ」の質問に取り掛かります。

ページを読む前に、一度このPersonal Strengths Questionnaireを記入すると、さらに意味深い気づきがあるかもしれません。

パッション non academic / academic

パッションとは、スポーツや音楽、研究など多くの活動の原動力になっている「情熱」のことです。

パッションと趣味の違い

ひとつとても重要なポイントは、パッションは活動ではないことです。例えば、サッカーが大好きで1日中サッカーしかやらない子でも、実際彼の原動力になっているのは「競争心」、「チームワーク」、「ファンの声援」などのもう少し原始的な要素の組み合わせです。この、活動よりももう1レベルしたにある「本来の原動力」をパッションと呼びます。

なぜ必要なのですか?

多くの受験者は自分の「パッション」「自分らしさ」を何かの活動にしてしまいます。もちろん活動は「自分らしさ」の一部になりますが、活動レベルだけで済ましてしまうと、どうしても表面的なストーリーで終わってしまい、大学受験へのインパクトも薄くなってしまいます。

例えば、バスケが大好きな生徒がいるとします。彼の自分らしさを「バスケ」に設定してしまうと、バスケの選手になる以外、あまり彼の将来は見えません。また、毎年大学を受験するバスケの選手はたくさんいます。その中から自分を目立たせるのは極めて難しいですね。

しかし、彼がそのバスケに「リーダーシップ」というパッションを加えると、急に彼の将来が見えるようになります。彼が将来バスケを辞めて違う方向に行ったとしても、きっとその新しい取り組みでリーダーシップを発揮しているでしょう。

パッションの例

アイデンティティー

スポーツや音楽など、情熱的になるような活動とは違い、別な強い原動力から生まれる活動もありますね。家族や友達との貴重な時間やボランティア活動など、「人と共に」「人のために」など、人と自分の関係性から生まれる原動力が「アイデンティティー」です。

アイデンティティーの例

人種、国籍、言語、文化、宗教(例:他人と違うという困難を乗り越えた経験、コミュニティの中での活動など)

社会経済的状況(例:周りの友だちと比べて日々感じていること、アルバイトを長時間した経験など)

ジェンダーアイデンティティー(例:普段の生活の中で感じていること、他人への理解が深まった経験など)

なぜ必要なのですか?

二つ理由があります。ひとつは「パッション」と同じように、「アイデンティティー」は受験者の将来的な社会貢献や活動の方向性や可能性を表す貴重なヒントであるからです。二つめは、大学が合格者を決める際には、生徒同士のコミュニティーをとても大切に考えています。コミュニティーを作る上で、各生徒が自分のアイデンティティーや自分と他の人との関係性を意識していないと、特にアメリカのように多様で多彩な環境では良いコミュニティーは成り立ちません。

アクションを起こす

ステップ2:原動力をもとにアクションを起こす

自分の原動力(パッション・アイデンティティー)を見つけたら、次のステップはその原動力を使って行動を起こすことです。「行動を起こす」場は現在取り組んでいる課外活動でも良いし、自分の原動力に気づいたことをきっかけに新しい活動を初めても良いです。但し、このステップで絶対に意識しなければいけない大きなポイントは積極性証拠です。

積極性

行動を起こす上でまず意識しなければいけないのが積極性です。活動をしている上で受け身の体制をとってしまうと、「この人の原動力はあまり強いものではないんだな」と思われてしまいます。そのため、自分の原動力を最大限発揮することを自分が関わっている活動全てに置いて常に意識することが重要です。

もしも「積極性」をどう見せれば良いかわからない場合は、「掛け算」を試して見ましょう。「掛け算」とは、以下の5つの要素から1つを選び、今関わっている活動と組み合わせて見ることです。

5つの要素

・忍耐力・・・壁を乗り越え目標に向かって努力することができるか

・知性・・・難しい問題に効果的に解決できるか

・リーダーシップ・・・チーム内で、一員またリーダーとして活躍できるか

・創造力・・・独創的なアイディアや価値を生み出す能力

・成熟度・・・分析し内省する力があるか

例えば、今関わっている活動が生徒会だとすると:

  • 生徒会 X 忍耐力:生徒会代表として、1年間毎日トイレ掃除を手伝う
  • 生徒会 X 創造力:学校の新しいウェブサイトデザインを提案する

など、積極的に取り組めるアイディアが自然と生まれます。

証拠

本来であれば、積極的に物事に取り組めば、それだけで人間としては十分です。しかし、大学受験に活かすとなると、その活動の「証拠」が必要です。そうでないと、せっかく1年トイレ掃除をしたのに、誰も知らないで終わってしまいます。

この「証拠」は様々な形をとります。一般的なのは賞やテストの点数、推薦状に書いてもらうことです。しかし、特に賞や推薦状は自分がコントロールできないことも多いので、ある意味リスクの高い「証拠」です。そのため、活動をこまめにブログ掲載することやクラブ活動を報告書にまとめるなど、自分できちんと証拠に残す方法も検討するべきです。最終的には大学に「自分は高校の間にこれをしました」と見せられるものがあれば良いのです。

いつすればいいのか?

パッションを発展させる時期として夏休みを使うことも鍵になります。特に、米国の夏休みは二ヶ月半ほどもあり、大学側は出願者がサマースクールやインターンなどの長期的な取り組みをしていることを期待しています。一方、日本では夏休みが短く、あまり大きなプロジェクトに取り組むような時間がないかもしれません。それについてあまり心配する必要はありませんが、限られた時間のなかで一歩先の行動を起こし、自分のパッションを深めましょう。

自分らしさXのベースを練る

ステップ3:自分らしさXのベースをまとめる

ある程度自分の原動力に基づいて行動をしたら、今度は一度自分の行動に振り返り、「自分らしさ」をまとめてみることが重要です。それには、以下の質問に答えて下さい:

  • 自分のストーリーを一言(30文字程度)にまとめなさい。

なぜ「一言」が重要か

今世界にいる有名人を一人選んで下さい。基本的にどの有名人も「一言」でまとまるストーリーがあります。

  • ビル・ゲイツ:ハーバードを中退してパソコンを作る夢を追った男
  • 田中将大:甲子園で700球以上投げた男

その理由は、人の記憶に残るにこういった「一言」のストーリーが必要なのです。

それで大学受験も同じです。何百何千との出願者の中から目立つ為には、審査官が「この子は◯◯をやっている△△な子」と一言で表現できることがポイントです。大量の出願書類を読む審査官のことを考えると、たくさんの細かいパッションをもっているよりも、古代史に興味があってディベートが得意な生徒、言語を習うのが大好きでスポンジボブのアニメを5ヶ国語に翻訳した生徒、深海に興味があり魚が大好きで漁を趣味とする生徒などといったベースがあると印象に残りやすく、効果的に覚えてもらえます。この30文字程度の一言が自分らしさXのベースとしての役割を果たします。もちろんそれひとつが自分らしさXの全てではありません。

 

自分らしさXを仕上げる

ステップ4:自分らしさXを仕上げる

この段階までたどり着いた場合は、誰でも忘れられない「一言」のストーリーがあるはずです。しかし、これだけではまだ「自分らしさ」ではないですね。例えば「甲子園で700球以上投げた男」と言っても、斎藤佑樹選手やダルビッシュ選手もいます。この「一言」を更に極め、本当の「自分らしさX」に仕上げるのがこのステップ4です。

その仕上げに必要なのは、「一言」のベースに他の興味・活動や性格的な特徴など、様々な 「スパイス」を付け足すことです。例えば、ベースを「古代史に興味があってディベートが得意な生徒」だとすると、他にも古代史に興味があってディベートが得意な生徒は多数いるはずです。そこで、その中からさらに審査官に印象付けるためには、「学園祭の実行委員として様々な企画を行った」、「茶道を習っている」、「バイトの掛け持ちをしている」などベースにさらに細かい要素を付け加えることがポイントです。

但し、これは出願書類を作成している途中でも付け足したり混ぜたり配置を変えたりすることができるので、初めから分かっていなくても心配する必要はありません。

ケーススタディー

ケーススタディ

以下は、原動力に気づくステップ1から、その他の「スパイス」を加えて自分らしさXに発展させるまでの例です。

 

りく: 人やレクリエーションが好き

ステップ1ステップ2ステップ3ステップ4      
特に特技をもっているわけではないが、友達と話したりイベントに参加したりすることが好き生徒会に入り、体育祭や文化祭などの学校行事の企画・運営を積極的にやる(リーダーシップ)コミュニケーション能力が高く、学校行事に貢献できる人・料理をすることが好き

・アニメが好き

・政治学に興味がある

 

 

はるか:引っ越しの経験がとても多い

ステップ1ステップ2ステップ3ステップ4
子どものころから、親の仕事の関係で引っ越しを20回もしている常に新しい環境に適応している(忍耐力)

引っ越しの先々で出会った人から学んだことを大切にし、毎日欠かさず日記をつけている(成熟度)

20回引っ越した中で、様々な人と出会い、面白い経験をしている人・書道で賞をとっている

・映画をたくさん見ている

・言語に興味がある

 

 

かいと:バスケが大好き

ステップ1ステップ2ステップ3ステップ4
バスケが大好きで中学、高校とバスケ部に入っているハードな練習、部長として抱える責任など多くの壁を乗り越えた(忍耐力)

上手く行かなかった試合でもいつも前向きにチームを率いる(リーダーシップ)。

バスケに対する熱意やリーダーシップがあり、信頼できる人・地域の運動会や祭りなどの企画に関わっている

・教育に関心がある

 

 

りさ:オーケストラでフルートを吹いている

ステップ1ステップ2ステップ3ステップ4
小学5年生から始めたフルートが大好き学校のオーケストラに入り、毎日欠かさず練習し、夏休みに講習会にも参加する(忍耐力)

ボランティアとして老人ホームで演奏をし、大会で受賞もしている(創造力)

フルートの才能があり、努力を惜しまず、他人をも幸せにする人・毎週ボランティアをしている

・歴史に関心がある

 

 

れお:日本文化を海外の人に広める活動をしている

ステップ1ステップ2ステップ3ステップ4
茶道をマスターしている

日本人としてのアイデンティティーを持つ

訪日客に英語でレクチャーをする活動をしている(成熟度)

海外の人に茶道の基本を教えるYouTubeチャンネルを作成した(創造力)

茶道という文化を海外の人にもクリエイティブに発信している人・漫画のブログを書いている。

・メディア学に興味がある

 

 

あんな:理数系が得意で、特に天文学に興味を持っている

ステップ1ステップ2ステップ3ステップ4
理数系が得意

天文学に興味がある

高校ではハイレベルな数学の授業をとり、プラスアルファの課題を出してもらっている(知性)

授業外でも研究をし、サイエンスコンテストで賞をとった(創造力)

向上心が強く、天文学が好きで興味深いアイディアを持っている人・クイズ番組に出場した

・ヨガを毎日やっている

 

 

はやと: 英語や文化交流に興味がある。

ステップ1ステップ2ステップ3ステップ4
英語の勉強が好き

人や文化が好き

交換留学プログラムに参加し、日本人としてのアイデンティティーについて考えるようになった(成熟度)

学校で文化交流のイベントを企画する(創造力)

留学を通してアイデンティティーを深め、文化理解に興味を示している人・スピーチコンテストに参加した

・自然環境を保護することに関心がある