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カリフォルニア大学、SAT/ACTの点数を取りやめる:その意味するところは?

そうです、正しい情報なのです。2020年5月、カリフォルニア大学委員会は、全会一致で入学願書の一部としてACTとSATを要求しないことを決定しました。つまり、カリフォルニア大学に出願する場合、ACTまたはSATの点数を提出する必要がなくなったのです。

喜ぶ前に、知っておくべき注意点があります。だからこそ、以下に変更点の詳しい説明と、よくある質問への答えを記載しました。

また、UCバークレー校はカリフォルニア大学のシステムの一部であるため、バークレー校も出願要件としてのSAT/ACTの点数の要求を取りやめる予定です。

カリフォルニア大学がこの変更を実施する理由は?

大学委員会によると、学生にとって公平な出願プロセスを構築するために、ACTとSATから離れることを決定したそうです。特にSATとACTは、学生の大学進学への準備態勢を評価する方法として時代遅れであるという批判の声があり、現行の標準試験モデルから移行することで、学生の出願書類をより公平に評価できると大学委員会は考えているようです。

この変更は突然のことのように思えるかもしれませんが、カリフォルニア大学のシステムは数年前からSATやACTを要求しない方向への移行を進めていました。大学のプレスリリースによると、2018年にカリフォルニア大学はこの変更が学生にどのような影響を与えるか調査を開始していたようです。以下が、公式声明です。

「この度の決定は、入試における標準試験の価値と利用を評価するための、カリフォルニア大学による2年間の研究に基づいた取り組みの集大成となるものです。この過程は、2018年7月、ナポリターノ学長が、大学と学生が現在の標準試験の実施によって最善の結果を得ているかどうかを評価するよう大学評議会に依頼したことから始まりました。大学評議会は2019年1月に標準試験タスクフォース(STTF)を招集し、調査結果は2020年4月にまとめられ、学長に報告されました。」

そのため、カリフォルニア大学は最近SAT及びACTを要求しない決定を発表しましたが、実際には以前からこの決定への準備が進められていたのです。

カリフォルニア大学はいつからACT/SATを要求しなくなるのか?

大学評議会やACTに試験の取り消しの連絡をする前に、カリフォルニア大学は現在から2025年の間に出願者の標準試験の点数の要求を段階的に廃止していくことを知っておいてください。

2021年以降:カリフォルニア大学は全学生を対象にテストブラインドになる

2021年秋から、カリフォルニア大学は全出願者(州外や海外からの出願者も含む)を対象としたテストブラインド校に切り替わる予定です。テストブラインドとは、カリフォルニア大学及び関連校は入学審査の一環として学生のSATやACTの点数を考慮しないことを意味します。たとえ点数を提出したとしても、審査に含まれることはありません。

また、理事長および評議会の奨学金に志願する際にも、SAT及びACTの点数は要求、考慮されなくなります。点数を提出しても、奨学金授与の過程で審査に含まれたり、考慮されたりすることはありません。

最後に、カリフォルニア大学及び関連校では、SATエッセイとACTライティングの試験が免除されます。これらの点数は、2020年秋から入試過程の一部として使われなくなります。つまり、エッセイの試験を受けたとしても、その点数は入試審査には含まれなくなります。(なお、大学評議会は2021年6月をもってSATエッセイの実施を取りやめるため、6月以降に受験する場合は、SATエッセイの試験を受ける選択肢はなくなります。)

2021年または翌年に SAT/ACT の点数を提出する場合、カリフォルニア大学に入学後のコース分けに点数が使用される場合があります。つまり、提出した点数は、受講するコースに関係することはあっても、入学審査過程や奨学金の資格に影響が出ることはありません。

カリフォルニア大学のSAT/ACTの点数要件の段階的廃止について話が始まった当初は、2020年、2021年、2022年に州外および国外出願者をテストオプショナルにするという計画だったそうです。しかし、その決定は2021年5月に覆され、今はカリフォルニア大学全校が全出願者を対象にテストブラインド方針を採用しています。

カリフォルニア大学に新設されたテストブラインド方針は、当初2025年まで有効とされ、その時点ではSATやACTの代わりとなるカリフォルニア大学独自の統一試験を導入する予定でした。しかしながら、その計画も覆され、2021年11月にカリフォルニア大学委員会は、カリフォルニア大学全校が当面の間、テストブラインドを継続することを決定しました。

カリフォルニア大学学長は、別の効果的な試験方法が作られば、カリフォルニア大学及び関連校は「将来的に別の試験方法を採用を検討することは可能であるが、現時点で本校は開発しておらず、そのようなものが存在することも知らない。」と述べています。つまり、カリフォルニア大学が独自の入学試験を作る予定は現時点ではないようです。しかし、カリフォルニア大学関係者はこの決定が変更される可能性があることを示唆しているため、今後数年間はカリフォルニア大学のニュースに注目し、最新動向を把握することが重要となります。

残念ながら、カリフォルニア大学のテストブラインド方針が今後も続くかどうかについては、あまり多くの情報が得られていません。カリフォルニア大学はこの方針が変更される可能性は低いと示していますが、可能性は残っているため、情報が得られ次第、記事を更新していく予定です!また、当記事をブックマークして、今後も情報を随時ご確認下さい。

カリフォルニア大学でのSATおよびACTの段階的廃止の概要

以上の変更事項全てを把握するのは大変なので、カリフォルニア大学及び関連校のSATとACTの廃止に伴うす変更事項をまとめた図表をご覧ください。左側の欄には、出願年度が記載されています。


出願年度

SAT/ACT廃止段階

その意味

SAT & ACT点数の活用方法

2021

テストブラインド

● SAT/ACTの点数を提出することは可、出願審査には考慮されない。

● SAT/ACTの点数を提出しなくても、罰則は無し。

● SATエッセイ/ACTライティングの試験は不要。

SAT/ACTの点数は、大学委員会または学長奨学金の対象外。

● コース分け

州全体における入学保証対象者**

2022

テストブラインド

● SAT/ACTの点数を提出することは可、出願審査には考慮されない。

● SAT/ACTの点数を提出しなくても、罰則は無し。

SATエッセイ/ACTライティングの試験は不要。

コース分け

2023

テストブラインド

SAT/ACTの点数を提出することは可、出願審査には考慮されない。

● コース分け

2024

テストブラインド

SAT/ACTの点数を提出することは可、出願審査には考慮されない。

コース分け

2025

SAT/ACT廃止、新試験導入の可能性あり

● 新しい試験のオプションと要件が新設される可能性はあるが、現時点では情報が得られていない。

● カリフォルニア大学のシステムは、入学試験のウェブサイトを更新し、新しい試験オプションや要件を公表する予定。

今年度の出願サイクル以降に出願を予定している学生は、出願手続きの過程で必要となる可能性のある試験に対応できるよう、カリフォルニア大学のニュースや入学方針の最新情報に細心の注意を払う必要あり。

未定


* 本表は、カリフォルニア大学からのプレスリリースの一部として発表されたものを引用しています。

州外出願者や留学生は、ACTまたはSATの点数を提出しなければならないのか?

いいえ、2021年秋以降に出願する学生については、カリフォルニア大学のシステムは州外および留学生を含む全学生を対象にテストブラインド方式を採用しています。

しかし、大学の方針は常に変更される可能性があることを忘れないで下さい。カリフォルニア大学および関連校が何らかの試験要件を再び導入する可能性は低いと思われますが、確証は持てません。2021年秋以降にカリフォルニア大学システム内の学校に出願する場合は、大学出願手続きを始める際に、現在の試験方針について調べ、確認することが大切です

ACTまたはSATを受験しないことを決める前に、それが本当に正しい選択かどうか判断する必要があります。以下に、検討すべき事項を記載しています。

カリフォルニア大学に出願する場合、ACTまたはSATを受験すべきか?

2021年秋以降にカリフォルニア大学に出願する学生は、ACTまたはSATを受けるべきかどうか迷っているのではないでしょうか。

SATまたはACT試験を受けるべきかどうか判断するための質問を以下にまとめました。

2022年秋以降に出願するのか?

2021年には、カリフォルニア大学および関連校はテストブラインドに移行します。出願者は試験の点数を提出することはできますが、出願の一部として審査に含まれたり考慮されることはありません。

しかし、この計画は将来変更される可能性がありま す。カリフォルニア大学および関連校がSAT/ACTの点数を出願要件に再び加えることはなさそうですが、念のため試験の点数を用意しておくことは、今後数年間にカリフォルニア大学への出願を予定している学生にとって最善の策と言えるでしょう。

SATまたはACTの点数は、実際に優れているものを提出しましょう。優秀でない点数を提出してしまうと、出願に悪影響が出る可能性があります!

出願書の質に不安はないか?

カリフォルニア大学のシステムでは、SAT/ACTの点数を出願基準の一部として受け入れることを段階的に廃止していく方向となってはいますが、試験の点数が考慮される場合が出てくる可能性はあります。カリフォルニア大学の入試サイトには以下のように記載されています。

「カリフォルニア大学は、入学審査や奨学金の授与において、SATまたはACTの点数を考慮することはありません。出願書類の一部として試験の点数を提出する場合、入学資格の最低条件を満たすための代替方法として、または入学後のコース分けのために使用される場合があります。」

では、これは何を意味するのでしょうか?基本的には、出願書類の中で不十分だと思われる箇所があり、SAT/ACTの点数を提出する場合には、カリフォルニア大学の入学事務局が出願書類には含まれていない、出願者としての資質を示すものを確認するために点数を考慮する可能性はあります。試験の点数が優れていて、出願書類が不十分だと思われる場合は、念のためSAT/ACTの点数を提出しておくといいでしょう。

カリフォルニア大学の一部のプログラムでは、少なくとも今後数年間はSATまたはACTを引き続き必須としている場合があります。標準試験を受験しないことを決める前に、必ず学科またはプログラムに問い合わせ、必須要項を確認しましょう。

受講希望のプログラムは、コース分けのためのSAT/ACTの受験を必須としているか?

学部、学科、大学によっては、新入生として受講するコースを決定する際に、SATまたはACTの点数を使用する場合があります。これは、長期的な成功を収めるために必要な授業を学生が履修していることを大学側が確認するための方式となっています!

受講希望のプログラムのクラス分けにSATまたはACTの点数が必要とされているかどうかについては、各学部のウェブサイトをご確認ください。コース分けに試験の点数が必要とされているかどうか分からない場合は、入学カウンセラーにお問い合わせください。

カリフォルニア大学以外の大学に出願しているのか?

カリフォルニア大学および関連校以外の大学、または他州の大学に出願する場合は、ACTまたはSATを受けることをお勧めします。カリフォルニア大学は段階的にACT/SATの点数を要件に含める方式を廃止していく方向ですが、多くの他大学、特に競争率の高い大学では、出願審査の一部に標準試験の点数が未だ使用されています!

カリフォルニアの他の公立大学は、ACTおよびSATの要件を廃止するのか?カリフォルニアの私立大学はどうか?

2022年3月、カリフォルニア州立大学のシステムは、2025年の新入生から永久に試験無しの入試方式に切り替えることを発表しました。現時点では、ACTおよびSATを要件に含まない方向で動いていることを表明しているカリフォルニア州内の他大学はありません。専門家の中には、他大学も将来的に同様の措置をとる可能性があると考えている人もいますが、現時点では、他大学や大学システムから特にそのような計画は発表されていません。


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